任意売却の決断はできるだけ早めに
住宅ローンの返済を滞納し続けていると、裁判所から競売開始決定通知が届きます。
この通知が届いてからでも、任意売却をすることができる場合もあります。
しかし、それまでに、督促状や催告書が何通も届いているはずです。
それらすべてを今まで無視してきているわけですから、任意売却の交渉を債権者としようと思っても、債権者側から拒否されることもあります。
仮に交渉できても、債権者が柔軟な対応をしてくれることはあまり期待できません。
やはり、任意売却の交渉においては、債権者との信頼関係が大切です。
任意売却で、住宅を失うことを受け入れることは簡単なことではありませんが、早めに決断することが必要です。
できる限り、競売開始決定通知届く前の、催告書や督促状の段階で、任意売却業者に相談をしに行ったほうがいいでしょう。
任意売却物件は本当にお得か
任意売却物件は安いというのが一般的な認識ですが、総合的に判断して実際に本当にお得なのでしょうか。
まず、任意売却物件は通常の物件より安く設定されています。
しかし、任意売却物件の状態はさまざまで、リフォームが必須となるケースも少なくはありません。一見問題がないように見えても、きちんと確認しておかないと、後から設備の問題が発覚する可能性もあります。
状態次第で大規模リフォームの必要性が出てくることもあり、物件価格とリフォーム代金を合わせると任意売却物件が市場価格より大きくお得とは言えないこともあるのです。
しかし、リフォームをすることで、より自分の好みに合った住まいにすることができるなら、総合的に判断して任意売却物件はお得と捉えることができるでしょう。